メソポタミア時代の英雄ギルガメシュ。
最近ではゲームにも登場し、その名前も有名になっています。
しかし、彼が主人公である古代の物語『ギルガメシュ叙事詩』をご存知な方は少ないのではないでしょうか。
ギルガメシュとは一体どのような人物なのか?
そして、『ギルガメシュ叙事詩』とはどのような物語なのか。
ざっくりとしたあらすじを分かり易くご紹介できたらと思います。
エンキドゥとの出会いと別れ
『ギルガメシュ叙事詩』において、主人公のギルガメシュと同じくらい重要な人物がいます。
それがギルガメシュの親友かつ戦友であるエンキドゥです。
ウルクの街の王様であり、暴君であったギルガメシュはエンキドゥと出会うことにより、暴君から英雄へと変わっていきます。
ギルガメシュはエンキドゥと出会い様々な冒険をし、市民からの信頼も得ていくことになります。
しかし、そんなエンキドゥが神々の怒りをかってしまい死んでしまうことになります。
このエンキドゥの死が大きくギルガメシュに影響を与えていくことになります。
エンキドゥ、粘土から造られる
ウルク市の王であるギルガメシュは強い英雄でしたが、また暴君としても知られていました。
その暴君ぶりを嘆いている国民の声を天神アヌは聞いていました。
天神アヌを含むメソポタミアの神々についてまとめた記事もありますので、
メソポタミア神話に登場する神々の特徴って?【神一覧あり】
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よろしければこちらもご覧ください。
そこでアヌは創造を司る女神アルルにとある命令をします。
ギルガメシュと同じだけの力を持つ者を造って、ギルガメシュを諫めよう
アルルは粘土から一人の男を造りました。
それがエンキドゥです。
エンキドゥは粘土から造られると、ウルクから離れた野に置かれました。
エンキドゥ、野獣から人間になる
野に降りたエンキドゥは最初人間としての知能がありませんでした。
エンキドゥは長い髪と毛むくじゃらの体を持ち、獣たちと同じように草を食べたり水を飲んだりして過ごしていたのです。
そんなエンキドゥですが、ウルクの狩人の間で噂になります。
ギルガメシュ様、森に何者かがいて、私たちの狩りを邪魔するのです
ギルガメシュはこう答えます。
神聖娼婦のシャムハトという女がいるから、そいつを連れて森に行け
狩人はギルガメシュに言われた通りにシャムハトを連れて森に戻りました。
すると、エンキドゥは獣たちと共に現れました。
獣たちは人間の女性であるシャムハトを見ると逃げていきましたが、エンキドゥだけは逃げませんでした。
それどころか、シャムハトの魅力に惹かれ、そこから六晩七日二人は交わりました。
すると、エンキドゥは過剰なまでの精を吐き出すことにより野人性を失いました。
その過程で獣たちから孤立し力も弱くなりましたが、代わりにエンキドゥは知恵と思慮を身に付けることに成功し、人語を理解することが出来るようになったのです。
エンキドゥとギルガメシュ、出会う
人語だけでなく、シャムハトから飲食や着衣など人間とはどういった者なのかを教わったエンキドゥはとある男の存在もまた教えられます。
エンキドゥ、ギルガメシュ様を知っているかしら?
ギルガメシュ?
そう。ウルクっていう街の王様で、私をこの森に連れて行くよう助言したお方。とっても強いって評判よ
強い…仲間…欲しい!
エンキドゥはギルガメシュの存在を聞くと、自らウルクへと向かいました。
その頃、ギルガメシュはおかしな夢を見ます。
天の星が落ちて、なぜか俺が斧を愛おしむ変な夢を見たんだ
ギルガメシュの母親は彼の夢を知るとこう言いました。
それはきっとあなたの友が来る先触れよ
こうして運命の二人は出会うことになるのです。
実際にエンキドゥとギルガメシュが出会うと、当初の神々の思惑通り激しい戦いを繰りひろげました。
お前、やるな
そっちこそ
お互いに対等であること知った二人は抱き合い、そこから親友となるのです。
森の主フンババを二人で退治する
親友となったギルガメシュとエンキドゥですが、ある日ギルガメシュが恐ろしい森の主であるフンババの討伐計画をエンキドゥに持ちかけます。
森にある杉の木を手に入れるためにはフンババを倒さなければならないんだ
ギルガメシュ、それは無謀だ
エンキドゥはギルガメシュの言葉に消極的でしたが、ギルガメシュは止まりません。
大丈夫だエンキドゥ。シュマシュ(ギルガメシュ専属の守護神であり太陽神)の加護もある
こうして二人はフンババを退治しに、森へ向かうことになります。
森に入ると間もなくしてフンババが現れます。
シャマシュは2人に
恐れるな
と声を掛け、北風や南風など八つの風を起こして援護してくれました。
そして、ついに二人はフンババを倒すことに成功するのです。
頼む。命だけは助けてくれ
フンババは最期に命乞いをしました。
ふむ…そうだな
ギルガメシュがその命乞いを聞き入れようとしましたが、エンキドゥがそれを遮りました。
いや、そんな奴、生かしておく必要はない
エンキドゥの情け容赦ない姿にフンババは怒りました。
エンキドゥがギルガメシュよりも長生きできないように
フンババが殺される直前、彼はこのことを祈り捧げました。
こうして二人は杉の木を持ってウルクの戦いに勝って帰り、国民から賞賛を受けました。
この時の凱旋(がいせん)の様子を見ていた一人の女神がいました。
それが愛の神イシュタルで、彼女はその時ギルガメシュに惚れてしまったのでした。
ギルガメシュ、イシュタルの求婚を断る
ギルガメシュ、かっこいい!私と結婚して!
ギルガメシュに惚れてしまったイシュタルは彼に求婚します。
いや、ないでしょ
ギルガメシュがこれを断るとブチ切れしてしまうイシュタル。
私の求婚を断るなんて生意気よ!こうなったらグガランナ(聖牛)を送り込んでやるわ!
こうしてギルガメシュとエンキドゥは、イシュタルが送りこんだグガランナとも戦うことになります。
最終的に、二人は無事に聖牛に勝利しました。
しかし、この時イシュタルが怒りに任せてギルガメシュを呪っていたのです。
それを見たエンキドゥはブチ切れ、死んだグガランナのももを引きちぎってイシュタルの顔面に投げつけます。
きゃー!!
お前をこの牛のようにしたいところだ
イシュタルはこれでも一応神ですので、
神に対するこの仕打ちはどうだ
とエンキドゥは他の神々から怒りをかってしまいます。
エンキドゥ、神々により死が決定する
フンババの件といい、イシュタルの件といいエンキドゥの行動には目が余る。彼をこれ以上生かしてはおけまい
神々の話し合いによって遂にエンキドゥの死が決定してしまいます。
待ってください!エンキドゥはただギルガメシュの命令を聞いただけです。なぜ彼が死ななければならないのですか!?
ギルガメシュの守護神であるシュマシュは最後まで反対しましたが、
シュマシュ。貴殿は勘違いしていないか?毎日あの二人と行動を共にして仲間のように思っているのではないか?
と最高権力者である神エンリルに怒られ、エンキドゥの死は決定してしまいました。
エンキドゥは高熱にうなされ、精神的に不安定になり周りの人々を呪いだしました。
エンキドゥはシャムハトまでを呪い出したので、シュマシュはエンキドゥにこう言いました。
シャムハトのお陰で人間らしくなったし、ギルガメシュという親友ができたじゃないか
それを聞いたエンキドゥは落ち着きました。
そして、エンキドゥはギルガメシュと今までの冒険の話を語り合いました。
俺のことを忘れないで
最期にエンキドゥはそう言って、ギルガメシュが見守る中息をひきとりました。
高熱が出てから12日後のことでした。
ギルガメシュはエンキドゥの死体が腐り始めるまで彼のそばにいたとのことです。
こうしてギルガメシュは親友のエンキドゥと永遠のお別れをしたのです。
そんな感動的なギルガメシュとエンキドゥの関係が、
実はBLなのでは?
という視点で書いた記事もあるので、
世界最古のBL?ギルガメッシュとエンキドゥが実はBLな件
ギルガメッシュは、ゲーム「fate」シリーズの人気キャラクター!その元ネタである『ギルガメシュ叙事詩』のギルガメシュとその親友エンキドゥとのエピソードがまさにBL過ぎる…?!この二人の魅力を腐女子目線で詳しく解説しています!
良ければこちらの記事も読んでみて下さい。
ギルガメシュ、永遠の命を探し求める
エンキドゥが死んだ後、ギルガメシュは『死』というものを恐れるようになります。
そして、彼は永遠の命を求めるために、旅に出ることを決意します。
ギルガメシュの旅の目的はただ一つ。
永遠の命を手に入れたとされるウトナピシュティムに出会い、
どうやったら不死の身体を手に入れることが出来るんだ?
と尋ねるためです。
このウトナピシュティムに出会う前に旅で出会った様々な人から
永遠の命など手に入らない
的なことを言われているのですが、ギルガメシュは止まりません。
ウトナピシュティムとの出会い
そして、ついに彼はウトナピシュティムに出会うことになります。
しかし、永遠の命を手に入れている彼から告げられた言葉は無残にも
神様によって造られた者は絶対に命は定められている
というものでした。
ウトナピシュティムが永遠の命を手に入れられたのは、人類を滅ぼす程の大洪水から逃れることが出来たためでした。
洪水伝説と言えば、旧約聖書に描かれている『ノアの方舟』が有名ですよね。
しかし、なんとギルガメシュ叙事詩の物語の中にもこの『ノアの方舟』にとてもよく似た洪水伝説が出てきます。
ちなみに、旧約聖書に出てくる洪水伝説の『ノアの方舟』のストーリーはこちら。
『ノアの方舟』と『バベルの塔』のあらすじを分かり易く解説
旧約聖書の『創世記』にあるノアの方舟の話は有名ですが、バベルの塔のお話を知らない人も多いのでは?ここで軽くどちらの内容もおさらいしておきましょう!また、ノアの方舟は本当に実在したのか?の謎にも迫ります!
そして、なぜ彼が永遠の命を得られたかの理由について、つまり洪水伝説について語りだすのです。
6日間の洪水で得た永遠の命
ウトナピシュティムが洪水を免れることが出来た理由は、エア神からあらかじめ洪水が起こることを夢で教えてもらっていたからです。
そのため、彼は大きな船を造り、彼の家族、船大工、全ての動物をその船に乗せて、ニシルの山の山頂に避難したそうです。
6日間続いた洪水により人間は粘土となり、洪水が収まるとウトナピシュティムは船を開け、乗船者を解放した後で神々に生贄を捧げました。
すると、生贄の匂いにつられたのか、多くの神様が集ってきた…というのがお話の顛末(てんまつ)です。
しかし、この洪水で生き残った人間がいると知るとエンリル神は怒ったそうです。
これに対して、ウトナピシュティムに夢を見せたエア神は
今は助かった者たちに、助言を与えるべきだろう
と言って諭したとのことです。
こうしてウトナピシュティムとその妻は神々より永遠の命を与えられたのです。
『ノアの方舟』との相違点
とっても似ているこのギルガメシュ叙事詩に出てくる洪水伝説と旧約聖書に出てくる『ノアの方舟』ですが、もちろん全く一緒というわけではありません。
なので、『ノアの方舟』と具体的に何が違うのかを考えていきたいと思います。
知らされる方法の違い
まず、第一に洪水が起こるということを神様より知らされるのは二つとも同じです。
しかし、知らされる方法が違います。
- ノアの方舟:神様がノアに洪水が起こることを伝え、方舟を造るべきとの教えまで与える
- ギルガメシュ叙事詩:エア神がウトナピシュティムに夢を見せただけで、方舟を造ることを決めたのはウトナピシュティム自身
方舟を造ることを決めたのは誰か…という点がそもそも違うのです。
洪水期間の長さの違い
そして、第二に洪水期間の長さです。
- ノアの方舟:四十日間続いた
- ギルガメシュ叙事詩:たったの六日間
人類が滅亡しそうなほどの洪水が起った事は同じですが、その規模感は少し違うのかなという印象があります。
一神教と多神教の違い
そして最後です。
旧約聖書は一神教ですが、メソポタミア神話は多神教という違いが出ています。
このギルガメシュ叙事詩の洪水伝説で、エンリル神が生き残った人間がいることについて怒ったというのはとても面白い部分です。
多神教ならではの人間を救いたいと思う神もいれば、そう思わない神もいるのです。
神であってもそれぞれ人格があり、話し合いをしているというのは旧約聖書にはないところだと思います。
以上色々違いはありますが、大筋はほとんど同じですし人類を滅ぼす程の洪水が起こったというのはあながち間違いではないでしょうか。
ウトナピシュティムは
洪水と同じ期間である六日六晩眠らずにいてみよ
とギルガメシュに言います。
ギルガメシュは言われた通りにしようとしましたが、眠ってしまい彼は故郷に帰ることになりました。
若返りの植物を手に入れる
ウトナピシュティムから不死の秘訣を聞くことができなかったギルガメシュ。
そんな彼はウルクの街へと帰る支度をしていました。
すると、ウトナピシュティムの妻(彼女もウトナピシュティム同様、洪水から逃れられたため永遠の命を所持していました)がギルガメシュにこう言います。
若返りで有名なシーブ・イッサヒル・アメルという植物が海の底に眠っています。よろしければ、そちらを取ってみたらいかがでしょうか?
このウトナピシュティムの妻の言葉を聞いたギルガメシュはさっそく実行します。
まず、彼は自らの足に石の重しをつけました。
そして、その状態で海底を歩きまわったのです。
とても人間技とは思えませんが、ギルガメシュは母親を女神という半分神で半分人間という存在なので成し得たのかもしれません。
そして、ギルガメシュはシーブ・イッサヒル・アメルを無事に手に入れることが出来ました。
しかし、帰還途中の泉で水浴びをしている時に蛇がその植物を取っちゃうんですね。
結局ギルガメシュは永遠の命も若返りの植物も手にすることはなく、ウルクへ帰還するところまでが物語として描かれているのです。
ギルガメシュのラストとは?
ギルガメシュ叙事詩において英雄的存在となっているギルガメシュ。
そんなギルガメシュの死後はどうなっているのか?
様々な伝承を元に覗いてみましょう!
ギルガメシュの死後は描かれていない
まず抑えておきたいのは、ギルガメシュ叙事詩はギルガメシュの死について書かれていません。
ギルガメシュ叙事詩とはギルガメシュの親友であるエンキドゥの死後、ギルガメシュが永遠の命を求め旅に出て、結局見つからず帰ってくるまでの物語です。
なので、ギルガメシュ叙事詩の中ではギルガメシュが死んだとするような明確な表記はありません。
冥界の神としてのギルガメシュ
ギルガメシュ叙事詩の中では描かれていない彼の死後ですが、シュメールの伝承等にて彼の死後の姿が描かれています。
その中でギルガメシュは死後、冥界の神になっているというのが特徴的です。
しかし、位の高い神として描かれているのではなく、どちらかというと人々がより近寄りやすい神であったとされています。
『ウンナンム王の死と冥界下り』ではエレシュキガル、ネルガル神らと共に神の一人として名を連ねています。
ちなみに、エレシュキガルは『イナンナの冥界下り』にも登場する冥界の女神で有名です。
『イナンナの冥界下り』についての記事もありますので、
メソポタミア神話『イナンナの冥界下り』のあらすじを解説
メソポタミア神話の中で重要な神と言えばイナンナです。そのイナンナが、冥界に行くことになって…。というところから話は始まります。 『イナンナの冥界下り』を分かりやすく小説風なストーリーにして解説!
併せてどうぞご覧ください。
他にもある書版には、冥界神ギルガメシュの存在と彼に捧げられた祈祷の記録が鮮明に残っています。
ギルガメシュとアブ祭り
古代メソポタミアではアブの月というものがあり、それは今でいう7月から8月がそれに当たるそうです。
そして、アブの月になると死者を供養する祭典「アブ祭」が行われ、その祭礼の時になんとギルガメシュの像が使われていたそうです。
ギルガメシュ像に人々が供物を捧げたり、定期的に造り直して整えられていて、人々が死してなおギルガメシュを崇拝していたことが分かります。
エンネギの主神ギルガメシュ
ギルガメシュといえばウルクという都市の王として登場しています(ギルガメシュ叙事詩ではウルクの暴君として当初ギルガメシュは描かれていました)。
しかし、冥界神ギルガメシュはウルクではなく、なぜかエンネギという都市の主神であったとされます。
どうしてエンネギなのかという議論は様々あるようですが、
エンネギには死者への供物が届けられる管がある
と信じられていたとも言われています。
また、ウルクの近隣に位置するウルという都市では王たちの間で、
ギルガメシュは兄弟
と言われギルガメシュのフンババ征伐を伝えるなど、偉大なる祖先として敬っていたようです。
英雄や神としてのギルガメシュ
ギルガメシュ叙事詩では当初、暴君として君臨していたギルガメシュが親友であるエンキドゥと出会ったことにより、人間らしさを取り戻し「死」について悩んでいく姿が描かれています。
そんな彼が死後、冥界の神として人々の間に広まります。
そして、ちゃんと信仰を得ているというのがギルガメシュらしいというか、どこまでも人間の側に立っているように感じました。
- 人間として生きていたギルガメシュ:英雄として人々を救う
- 死後の冥界神としてのギルガメシュ:死んだ人々をまた救っている
そういうところが、なんだか業が深いように思います。
そんなギルガメシュ叙事詩はメソポタミア神話の一部のお話です。
メソポタミア神話についてさらに詳しく知りたい方は、
『メソポタミア神話』の概要や歴史を簡単に解説してみた!
メソポタミア神話は、人類にとって「最古」の宗教かもしれません。関暁夫のやりすぎ都市伝説でも、メソポタミア神話が取り上げられ話題となりましたよね!この神話と旧約聖書には似ている点がいくつもあるんですよ?
こちらの記事もお読み下さいませ。
ギルガメシュ叙事詩も含まれるメソポタミア神話については、都市伝説系YouTuberのナオキマンも取り上げている話題です。
そんな彼が、メソポタミア文明も取り上げた世界の都市伝説に関する本を出版しています。
もし気になる方は、こちらの書籍もぜひ読んでみて下さい。
世界史の現役公立高校教師として初めて、YouTubeに世界史の授業動画を公開すると、たちまち人気になった先生がいます。
YouTuber「Historia Mundi」としても活躍していますが、そんな山崎先生が世界史についての本を出版しました。
世界史を体系的に分かり易く学びたい方は、
こちらの本もぜひ読んでみて下さい。
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