ネブカドネザル2世は新バビロニア王国の2代目の王です。
そして、彼の名前の意味は以下となります。
ナブー神(知恵の神)よ、私の最初の息子を守りたまえ。
ネブカドネザル2世は荒れ果てたバビロンの復興工事やエルサレムのバビロン捕囚などを行いました。
また、旧約聖書の中でも登場するほどの有名人です。
この王の時代こそが、新バビロニアの最盛期と言えるでしょう。
そんな新バビロニアの歴史についてざっと簡単に知りたい方は、
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新バビロニア王国は、特にバビロン捕囚を行ったネブカドネザル2世の時代が全盛期です。しかし、それ以外の新バビロニアの歴史を知らない方も多いかと思います。この記事では、新バビロニア帝国の誕生から滅亡までの歴史について分かり易くまとめてみました!
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それでは、ネブカドネザル2世とは一体どんな人物だったのでしょうか?
バビロン捕囚までの背景
父ナボポラッサルが亡くなり、息子のネブカドネザル2世が新バビロニアの王となりました。
そして、そのすぐ後にエジプトはバビロニアの支配下であったシリア地方とパレスチナへの介入を再開しました。
エジプトとはネブカドネザル2世の父ナボポラッサルの時代から仲が悪かったのです。
エジプトへ侵入しよう!
とネブカドネザル2世は促しましたが、その試みは失敗に終わりました。
そして、征服したシリア地方の諸王国で、
こんな板挟みになってられるかー!!
という事で各地で反乱が起こりました。
第1回バビロン捕囚
ネブカドネザル2世はすぐにこれらの反乱に対処しエルサレムを占領します。
そして、南ユダ王国を属国として
王や多くの住民をバビロンに連行せよ
と命じました。
これが「第1回バビロン捕囚」です。
その2年後に、ネブカドネザル2世はエジプトを除いた全オリエント(中東)とほぼ同じ領域を支配したのです。
かつてのアッシリア帝国のように。
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第2回バビロン捕囚
その後もエジプトは懲りずに再びパレスチナ地方に侵入します。
属国にされた南ユダ王国もこれに便乗して、
やってられるか――!!
と再び反乱を起こしました。
やれやれ、またか
とそれに対してネブカドネザル2世はまたもエルサレムを包囲して、翌年には陥落させ神殿とエルサレムを徹底的に破壊しました。
この結果、ユダ王国は滅亡してしまいます。
そして、再び捕らえられた多くの捕虜は首都バビロンに連行されました。
これが「第2回バビロン捕囚」です。
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バビロン捕囚と旧約聖書
バビロン捕囚については旧約聖書にもしっかりと書かれています。
歴史書という形で書かれているのは『列王記』と『歴代誌』です。
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実はバビロン捕囚が行われる前に、
預言者エレミヤがバビロン捕囚を予言していた
と言われています。
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他にも、『ダニエル書』ではバビロンへ連行されたユダヤ人たちの物語をダニエルを中心に詳細に書かれています。
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バビロン捕囚のその後
エルサレムの崩壊後、ネブカドネザルは都市テュロスを13年かけて取り巻いて攻めました。
ですが、完全な勝利を得ることは出来なかったので、
テュロスが我らバビロニア帝国に服従するんだなぁ
とこれを条件に兵を引いたのです。
テュロスとの講和後、またしてもしつこいですがネブカドネザル2世は、
再びエジプトへ行くぞ!
とエジプトへ赴きましたが、これもまた決着は付いていません。
フェニキアの征服とエジプトへの遠征を終えた後、
バビロンの再建と装飾を行うぞ!
とネブカドネザル2世は命じ、他にも運河、水路、寺院、貯水池を整備しました。
ネブカドネザルの建築事業
ネブカドネザル2世と言えば、大規模な建設事業を行ったことで有名です。
バビロン市では何度も反乱が起こったので、破滅的に都市は破壊されていました。
彼は父ナボポラッサルの事業を継承して、
バビロンを世界屈指の都市に蘇らせてやる!
という大きな目標を持ち、大規模建設に取り組んだのです。
この目標のためか、壮大な建築物には物資を惜しみなく費やしました。
建設事業のまとめ
建設事業の実績を以下にまとめてみると、
- ユーフラテス川に橋を架ける
- 地下道の建設
- 三重の城壁の建設
- イシュタル門の建設
などを行いました。
ネブカドネザル2世は、建設に使われたレンガなどに自分の名前を刻印させていて、これが現代でも彼の名前を知る手がかりとなっています。
他には、バベルの塔のモデルとなったともされるマルドゥク神殿エサギルのジッグラト跡などが有名です。
バベルの塔って何?
と思った方は、
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どうやって建設した?
ネブカドネザルの建設事業は、首都だけでなく他の都市にも及びました。
これだけ大規模な建設事業です。
彼はどうやって労働力を調達したのでしょうか?
正解はこれです。
西アジアから連れてこられた奴隷を使った。
まだ確証はありませんが、マルドゥク神の大神殿の碑文にその記述があるので、可能性はきわめて高いでしょう。
このように、新バビロニアに関する王碑文はほとんどが建設事業についてです。
一方、ネブカドネザルの政治的な内容はほとんど書かれていません。
バビロンの空中庭園伝説
ネブカドネザル2世にはこんな伝説があります。
彼がバビロンの空中庭園を建設したのでは?
といったものです。
王妃が故郷を懐かしんで、憂鬱な日々を慰めるために建てられたとされています。
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