ムスリム(イスラム教徒のことを言う)たちが、1年の内に1ヶ月間断食を行う月を、「ラマダーン月」と言います。
青年以上の男女は、ラマダーン月の1ヶ月間は毎日、日の出から日没までの間断食しなければいけません。
そして、日没から日の出(夕方から翌未明)までの間に、一日分の食事を摂ります。
ラマダーン月の断食についての基本知識を詳しく知りたい方は、
「ラマダン」とは何か?断食を行う理由を分かりやすく解説!
イスラム教では、青年以上の男女は1ヶ月間は毎日(日の出から日没まで)断食をしなければいけません。この記事では、イスラム教徒(ムスリム)がラマダーン月に行う断食についての基本的な知識を分かり易くまとめてみました!
まずはこちらの記事を先に読みましょう。
断食が終わってからの食事を、「イフタール」料理と言います。
この期間の料理はいつも以上に豪華となり、断食もしているせいか、より美味しく料理を味わう事が出来ます。
そんな各国のイフタール料理を写真付きでご紹介して行きましょう!
イフタールの意味とは?
日が沈むとその日の断食は終わります。
そして、日没後すぐに
- ナツメヤシ(デーツ)を食べる
- ミルクあるいは水を飲む
などを行い断食を終了させます。
この時の食事を「イフタール」と呼びます。
ナツメヤシ(デーツ)とは、栄養価の高い果実です。
そんなデーツについて詳しく知りたい方は、
ナツメヤシ(デーツ)の特徴とは?歴史や実の栄養効果まとめ
イスラム教徒(ムスリム)たちが行う毎日のイスラム教におけるラマン(断食)の後に、よく「ナツメヤシ(デーツ)」という果実を食べます。この記事では、イスラム教徒たちが好んで食べるナツメヤシの歴史や効果について分かり易く解説してみました!
こちらの記事をお読み下さい。
イフタールを始める前に、預言者ムハンマドは次のように唱えました。
アッラーよ。あなたのために私は断食をしました。あなたを私は信じ、あなたに私は頼ります。そして今私はこのサウム(断食)を、あなたから来る食ベ物によって破ります。慈悲あまねく慈悲深きアッラーの名において
その後、マグリブ(日没後)のサラート(礼拝)を行ないます。
その後、各人の好きなように十分な食事をとります。
日中食べてないから、夜に結構食べちゃうんじゃないの?
と思われる方もいるかもしれませんが、それには個人差があります。
もちろん食べ過ぎてしまう人もいますが、断食をすると胃が小さくなるので意外と食べれなかったりします。
ラマダーン期間中の太るか痩せるかについてさらに詳しく知りたい方は、
ラマダンは太る?痩せる?体への11の影響を解説してみた!
イスラム教徒達は、1年の内に1ヶ月間ラマダン(断食)を行います。断食が健康に良いとされているのは、医学的にも確かなようです。この記事では、イスラム教が行う断食のダイエット効果や健康へのメリット・デメリットを詳しく解説しています!
こちらの記事をお読み下さい。
イフタール料理の紹介
イフタール料理は普段のイスラーム料理とは違い、かなりボリューム満点です。
また、ラマダーン月になるとみんな積極的にイフタール料理を一緒に食べようと誘い合います。
ムスリム(イスラム教徒)の家庭で食べる事も多いですが、大体の人は礼拝堂であるモスク(マスジドとも言う)やイスラム文化センター等でイフタールを行うことが多いようです。
イスラム文化センターだとそんなに規模は大きくありませんが、モスクになると大規模なイフタールを行います。
この写真のように、モスクの中をずらーっと料理が並びます。
なかにはモスクの外でイフタール料理を用意している所もあります。
イフタール料理のメニューについては、イスラム圏の国によって違って来ます。
それでは、イスラム圏の国々では一体どんなイフタール料理を食べるのでしょうか?
ここからは、いくつかの国を例に挙げてイフタール料理の食事を写真付きでご紹介して行きます。
サウジのイフタール
イスラムと言えば、サウジアラビアを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。
そんなサウジアラビアのイフタール料理がこちら!
ちゃんとナツメヤシも置いてあり、スープ、サラダ、そして主食と伝統的なアラブ料理が揃っております。
アラブ料理は量が無いように見えて、結構一つ一つの料理のカロリーが高めです。
なので、ちょっと食べただけで意外とお腹がいっぱいになりますよ!
トルコのイフタール
お次はトルコのイフタール料理。
トルコ料理は、世界三大料理の内の一つなんです。
トルコの家庭料理は、トルコレストランの料理よりも美味しいですよ!
トルコ料理の特徴としては、ヨーグルトやほうれん草、豆などをよく使います。
なので、凄くヘルシーな食事となっております。
チュニジアのイフタール
お次は、チュニジアのイフタール料理。
チュニジアはイタリアとフランスに近いからか、オリーブをよく料理に使っている印象があります。
また、チュニジアやモロッコと言えばクスクスが有名です。
イフタール料理でも、きっとクスクスを出す家庭は多いはず!
日本のイフタール
海外だけでなくても、実は日本でもイフタールは行われています。
日本にあるモスクや国際交流の多い大学など、ムスリム(イスラム教徒)の多い場所でよく開催されています。
上の写真にあるように、ハラール肉を使用したラーメンなども置いてあります。
実は、このイフタールはムスリムでなくても参加出来ます。
こういった会場のほとんどはお腹を空かしたムスリムばかりですが、
私、イスラム教徒ではないよ!
という日本人の方も参加しています。
イフタールの独特の雰囲気を味わいたい方、またはアラブ料理に興味ある方は、一度参加してみても良いかもしれませんね。
他にも、ラマダーン月の断食についての記事はまだまだあります。
さらに詳しく知りたい方は、
これらの記事を併せてお読み下さいませ。
旧約・新約聖書のあらすじから、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教までを1冊の本でまとめたものがあります。
聖書の基本から発展編まで、さらに深く知りたい方には持って来いの本なので、
気になる方は、こちらの本もぜひ読んでみて下さい。
参考 : 『イスラーム アキーダとイバーダ』
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