旧約聖書のヨシュア記はモーセ五書(創世記・出エジプト記・レビ記・民数記・申命記)の次にくる聖書です。
モーセ五書って何?
という方はまずはこちらからご覧ください。
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今回はヨシュア記について簡単なあらすじをご紹介していきたいと思います。
ヨシュア記とは?
ヨシュア記を一言で言うと、
ヨシュアによる戦いの記録である
ヨシュアって誰やねん?
とお思いのそこのあなた!
ヨシュアは聞いたことがないかもしれませんが、モーセはどうでしょうか?
聞いたことがあるような気がしませんか?
モーセはイスラエル人を引き連れてエジプトを脱出し、約束の地を目指した預言者です。
海が真っ二つに割れるシーンは凄く有名ですよね。
ヨシュアはそのモーセの後継者です。
モーセはエジプトを脱出することは出来たのですが、約束の地にたどり着く前までに死んでしまうのです。
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モーセによって連れ出されたイスラエルの民達を描いたのが出エジプト記であり、ヨシュアによって約束の地を征服していくのがヨシュア記です。
ヨシュア記あらすじ
では、実際のヨシュア記はどのようなお話なのか?
超ざっくりとしたあらすじをご紹介します!
エリコを征服する
モーセが死んだ後、神はヨシュアにこう言います。
今こそヨルダン川を渡るのじゃ!
そこで、ヨシュアは二人のスパイをエリコという国に送り込みます。
誰だお前たち!
スパイはあえなく王に見つかり、捕らえられようとしますが一人の娼婦によりスパイは助かります。
娼婦の名はラハブと言います。
そして、ラハブは言います。
どうか、私と私の親族の身を守ってください
スパイたちはラハブに身を守る術を教え、その後ヨシュアの元に戻り、エリコの様子を報告します。
その翌日、ヨシュアはヨルダン川を渡ることを決行します。
川を渡るとイスラエルの民達は改めてヨシュアがモーセの後継者であることを認めます。
そして、神はヨシュアに詳細な指示を出し、イスラエルの民たちがそれに従うと、エリコの城壁が崩れ落ちます。
か、神様!凄すぎる!
この時、エリコの住民と家畜はあの娼婦のラハブ以外のもの全て滅ぼされたのです。
アイを征服する
エリコの勝利に皆が喜ぶ中、アカンという男性がエリコの勝利品を一人隠し持ちました。
そしてヨシュアはその後、3,000の兵を今度はアイという土地に差し向けますが、兵は敗北してしまいました。
その時、神はヨシュアにこう言ったのです。
エリコの勝利品を隠し持っている者がいる
こうして犯人捜しが始まり、アカンが見つかってしまいます。
彼が罪を認めると、アカンとその家族、彼が所有する家畜までも石打ちにされてしまいます。
すると、神はヨシュアにこう言いました。
さぁ、再びアイを攻めるのじゃ!その時に町の背後に伏兵を置いておくがよい
神の言う通りにすると、アイの兵は都市を出て追撃されたり、はさみうちにあい全滅しました。
王も捕虜となりましたが、殺され住民も皆殺しです。
ヨシュア達は神に命じられた通り、アイの町の家畜などを自分たちのために奪い取ったのです。
他の街も征服する
このようにして、ヨシュアは様々な街を制圧していきます。
逃げる敵を追撃したり、滅ぼした街を燃やしたり、現代で考えると残酷なことをかなりしています。
ヨシュアは制圧後、全てのイスラエルの人々をシケムに集め神の言葉を伝えます。
私たちは神(ヤハウェ)に仕え続けます!その証拠に大きな石を立てます!
こうしてイスラエル民の神への忠誠はさらに強くなりました。
その後、ヨシュアは亡くなりました。
神について
ヨシュア記は様々な街での戦いの記録です。
神様が街を攻めろと指示したというのはなんとも驚きのエピソードです。
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参考:『ヨシュア記』
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