ギリシャ神話における全知全能の神ゼウス。
ゼウスは最高にして最強の神でしたが、恋多き神でもありました。
悪く言えば女性にだらしないとも言いますが…。
正妻であるヘーラーがいるにも関わらず、ゼウスの浮気はとどまるどころをしりませんでした。
この記事ではゼウスと浮気相手のエピソードをご紹介していきますが、
ギリシャ神話のゼウスの妻は何人?正妻との3つのエピソード
ギリシア神話の絶対神ゼウスの奥さんって何人?ゼウスは恋多き神として知られており、妻がいるのにも関わらず、浮気を何度も繰り返しています。そんなゼウスが正妻に選ぶ女性とはどんな人だったの?ゼウスの正妻達をご紹介!
ゼウスの正妻を知りたいという方はこちらの記事をご覧ください。
浮気エピソード① イーオー
ゼウスはイーオーという名の美女と浮気をしていました。
それを見抜いた正妻のヘーラーは大激怒。
あんた、また浮気してんじゃないわよ!!
もうせぬ!絶対せぬから!
ゼウスはヘーラーに隠れてイーオーと浮気をするために、イーオーを美しい雌牛に姿を変えました。
ほら、わしはただ雌牛を愛でているだけじゃ
ほんとかしら…?
不審に思ったヘーラーはゼウスから雌牛を貰うと、百眼の巨人アルゴスを見張りとしておきました。
この百眼の巨人アルゴスはその名前の通り100個の眼を持っており、眠る時はそのうちの50個の眼が閉じられるだけで、残りの50個は開いたままでした。
つまり、24時間365日死角なしで誰かを観察するにはもってこいの巨人なのです。
まずい!雌牛がイーオーだって気付かれる!
焦ったゼウスはイーオー救出を旅人や商人の守護神であるヘルメースに頼みました。
また浮気ですか…。分かりました。私がなんとかしましょう
ヘルメースは草笛でアルゴスの100個の眼の全てを眠らせ、その首を剣で切り取りました。
こうしてイーオーが化けた雌牛が解放されましたが、ヘーラーが虻(あぶ)を送り込んだために雌牛は逃げ惑うことになりました。
そして、雌牛が最終的にたどり着いたのはエジプトで、そこでイーオーは元の姿に戻りました。
その後イーオーはエジプトでゼウスとの子どもを産んだとされています。
浮気エピソード② レーダー
ゼウスはスパルタの王であるテュンダレオースの妻であったレーダーに恋をしました。
よし、白鳥に化けて近付くのが良いだろう!
ゼウスは白鳥に変化し、鷹に襲われるふりをしました。
可哀そうに襲われているのね。こちらにおいで
レーダーがゼウスが化けた白鳥をそっと腕に抱き締めました。
実は白鳥の正体は私だ!
レーダーの腕に隠れたゼウスは正体を現し、そのままレーダーと交わります。
このゼウスとレーダーの子どもの中にヘレネ―という絶世の美女が誕生します。
彼女の美しさはトロイア戦争の原因になるくらいであり、ゼウスはヘレネ―の誕生を記念して、宇宙に白鳥座を創造したと言われています。
浮気エピソード③ エウローペー
エウローペーはフェニキアという地域にいた美しい姫でした。
エウローペーに恋をしたゼウスは彼女を誘惑するために白い雄牛へと変身しました。
あら、あんなところに白い雄牛がいるわ
エウローペーは侍女と花を摘んでいる時に白い雄牛を発見し、気を許してその背にまたがってしまいました。
するとゼウスが化けた雄牛はそのままエウローペーを連れ去ってしまいます。
このエウローペーと雄牛が駆け巡った地域はエウローペーから名前をとって「ヨーロッパ」と呼ばれるようになったのです。
エウローペーと雄牛は最終的にクレタ島という島へたどり着き、そこでゼウスは本来の姿を現しました。
ゼウスと交わったエウローペーはクレタ島での最初の妃となりました。
浮気エピソード④ ガニュメーデース
ゼウスは生粋の女好きだと思っていませんか?
なんとゼウスは女性だけでなく、美少年も愛していました。
それがガニュメーデースというトロイアの美少年です。
しかし、ガニュメーデースは愛人というよりもオリュンポスの神々に給仕をする仕事をする者としてゼウスに選ばれました。
とにかく美しかったようです。
ゼウスは鷲に変身して、彼をさらったと言います。
ガニュメーデースは給仕の仕事のために永遠の若さと不死が与えられました。
水瓶座は神々にお酒を給仕するガニュメーデースの姿であり、わし座はガニュメーデースをさらうためにゼウスが変身した鷲の姿であるとされています。
ギリシャ神話を実は漫画で分かり易く読むことが出来ます!
あのオリエンタルラジオのあっちゃんこと「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された漫画です。
ギリシャ神話をイラストと共にざっと理解されたい方は、
こちらの漫画もぜひ読んでみて下さい。
参考:『ゼウス』
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