パールヴァティーは、絶大なパワーと愛で崇拝されるヒンドゥー教の女神の一人です。
愛、豊穣、献身の女神であるパールヴァティーは、多くのヒンドゥー教徒にとって力と導きの源です。
パールヴァティーの奥深さを知り、彼女がどのようにあなたの人生を豊かにしてくれるかを探ってみましょう。
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パールヴァティーとは?
パワー、エネルギー、愛、美、献身、そして母性を司る女神です。
ヒンドゥー教の神シヴァの妻であり、学問の神ガネーシャと軍神カルティケヤ(スカンダ)という2人のヒンドゥー教の神の母でもあります。
パールバティーはターメリックペーストでガネーシャの像を作り、それを生け捕りにしたと言われています。
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パールヴァティーは、以下のような別名で知られています。
- ウマ:親切な女
- ハイマヴァティ:ヒマヴァットの娘
- アンビカー:母たる者
また、パールバティーはヒマラヤ山脈の神であるヒマヴァットの娘とされています。
上記のように多くの名前で知られ、山や豊穣と関連しています。
パールヴァティーは、次のような他の山の神と関連していました。
- ヴェーダの神アグニ
- 風の神ヴァーユ
- 天空神ヴァルナ
- 女神ドゥルガー
- 女神カーリー
また、パールヴァティーは剣を振るい、信奉者を守る獰猛な女神でもあります。
その他にも、
- 黄金の女神(ガウリ)
- 暗黒の女神(カーリーまたはシャーマ)
- 熟したトウモロコシと豊穣の女神
としても知られています。
さらに、パールヴァティーは人々のスピリチュアルな旅を助け、悪から守ることでも知られています。
ティージと呼ばれるインドやネパールでヒンドゥー教徒の女性たちが祝うお祭りでは、人々は寺院に行きます。
結婚の女神であるパールヴァティーに良い夫が出来るように、あるいは夫の幸福を祈ります。
女の子は緑の服を着てブランコで遊んだり、歌を歌ったりします。
パールヴァティーの姿とは?
パールヴァティーは赤いドレスと頭巾を身につけ、2本または4本の腕を持つ姿で描かれることが多いです。
彼女はしばしば
- 三叉の矛
- 鏡
- ロザリオ
- 鈴
- 皿
- 鵞鳥
- サトウキビの茎
- 花
などを持ちます。
パールバティーは男性的エネルギーと女性的エネルギーの結合を象徴し、しばしばヨーニとリンガで表現されます。
ヨーニとは、女神シャクティを象徴化したものでシヴァ神を象徴するリンガと一緒に示されています。
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その他にも、以下のような姿が描かれています。
- ムドラーと呼ばれる手振りをする姿
- 黄金色や黄色の肌を持つ姿(熟した収穫の女神であることを象徴)
- 虎やライオンに乗っている姿
- オウム(陽気な恋の話、豊穣、種を象徴)
ヒンドゥー教における役割
パールバティーは、さまざまな姿で知られるヒンドゥー教の女神です。
彼女は自分の力を使って悪魔と戦い人々を守ることが出来ます。
例えば、ドゥルガマサーという悪魔と戦うためにドゥルガーの姿になりました。
ここでは有名な姿を紹介します。
ドゥルガー
ドゥルガーはヒンドゥー教の女神デーヴィーの重要な姿です。
9つの異なる姿で崇拝され、悪魔を殺した者として記憶されています。
カーリー
カーリーは勇気、変化、時間を象徴するパワフルな女神です。
彼女はインド全土で崇拝され、多くのエネルギーの源となっています。
そして、最高女神マハーデーヴィーの活動的な姿であり強力な力を持っています。
シャカンバリー
シャカンバリーは困っている人を助けた女神です。
彼女は悪魔を倒すために姿を変え、すべての人に十分な食糧と水を確保するのを手伝いました。
野菜と有機食品の女神であり、干ばつ時に十分な水があることを確認しました。
パールヴァティーの伝説
プラーナ文献では、サティ(有名な聖仙の娘)が父親の意向に反してシヴァ神と結婚する物語が語られています。
サティの父親とシヴァ神は対立する関係でした。
ある日、サティの父親はシヴァ神をヤグナ(神聖な火の前で行われる儀式)に招きませんでした。
サティの父親はサティが儀式に来た時にシヴァ神を侮辱しました。
その結果、彼女はこの儀式で焼身自殺をしてしまいます。
これにショックを受けたシヴァ神は、世の中のことに興味を失い山にこもってしまいます。
サティはその後、ヒマラヤ山脈の神であるヒマヴァットの娘として生まれ変わりました。
シヴァ神と結婚したい
と彼女は思うようになります。
シヴァに興味を持ってもらうために様々なことをし、ついにシヴァ神は彼女を受け入れ、二人は結婚しました。
そしてパールバティとシヴァ神の間には、カルティケーヤとガネーシャという二人の子供が生れました。
パールヴァティーは配偶者への忠誠や献身など、ヒンドゥー教の伝統において重要な多くの美徳の象徴です。
シヴァ神とパールヴァティーは物語や絵の中によく登場し力強く、愛情に満ちた存在として見られています。
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