BL(ボーイズラブ)において「攻め」と「受け」は非常に重要な役割を持ちます。
特に「総受け」というキャラクター設定は、BL作品において重要な要素の一つです。
しかし、「総受け」とはどのようなものなのでしょうか。
また、どのようなキャラクターが総受けになりやすいのでしょうか。
本記事では、「総受け」の特徴について客観的に解説していきます。
{tocify} $title={目次}総受けとは?
「総受け」とは、BL作品において特定のキャラクターが常に受け役を担当し、複数のキャラクターが攻め役として登場する構図を指します。
例えば、A×B、C×B、D×Bという組み合わせが一つのアンソロジーで描かれている場合、キャラクターBが「総受け」となります。
このように、受け役が特定のキャラクターで固定されており、攻め役が異なる相手であることが「総受け」の特徴です。
基本的に、それぞれのカップリングは独立した世界線として描かれることが多く、Bが複数の攻めと関係を持つことでビッチとして描かれることは少ないです。
むしろ、Bが異なる攻めと繰り広げる恋愛模様を楽しむことが「総受け」の魅力とされています。
総受けキャラの特徴(過去編)
総受けキャラの特徴は、時代とともに変化しています。
過去の「総受けキャラ」の特徴を一言で表すならば、「女性らしい男性」でした。
具体的には、目が大きく、背が低く、いわゆる美少年タイプのキャラクターが総受けになることが多かったです。
当時のBL作品において、攻めは「スーパーダーリン(スパダリ)」と呼ばれるようなキャラクターで、高身長で仕事ができ、さらには家事も完璧にこなすハイスペックな人物が主流でした。
そのため、総受けキャラは、見た目で「受け」として認識されやすい特徴を持つことが多かったのです。
総受けキャラの特徴(現在編)
最近のBL作品では、「目が大きければ受け」という固定観念は減少しています。
背が高くて筋肉質な男性が受けになることも一般的です。
もちろん、現在でも美少年が受けとして描かれることはありますが、以前ほどの固定観念はなく、BLの多様化が進んでいるのが特徴です。
現在の総受けキャラの特徴としては、「ビジュアル重視」から「関係性重視」への変化が挙げられます。
つまり、キャラクター同士の関係性や役割が、総受けになるかどうかの重要な要因となっています。
総受けになりやすいキャラクターのパターン
総受けキャラクターには、特定のパターンや特徴があります。
これらの特徴は、キャラクターの役割や物語における立ち位置に基づいています。
以下では、総受けになりやすいキャラクターの具体的な例とその理由について説明します。
主人公やリーダーキャラクター
二次創作において、最も総受けになりやすいのは主人公です。
主人公は原作において様々なキャラクターと関わりを持つため、多くのキャラクターからアプローチを受ける可能性があります。
この「関係性の多さ」が主人公を総受けにしやすくする要因です。
例えば、『ワンピース』のルフィや『ナルト』のナルトなど、物語の中心にいるキャラクターは、他のキャラクターと多くの交流があるため、総受けとして描かれることが多いです。
同様に、グループのリーダーもメンバー全員と関係を持つことから、総受けになりやすい傾向があります。
例えば、『進撃の巨人』のエルヴィン団長のように、リーダーはメンバー全体と積極的に関わりを持つため、様々なキャラクターとのカップリングが描かれやすく、結果として総受けになることが多いです。
誰とも特に親しい関係がないキャラクター
一匹狼タイプのキャラクターも総受けになりやすいです。
特定の仲の良い相手がいないため、ファンの妄想の中で誰とでもカップリングが成立しやすくなります。
このようなキャラクターは、普段はクールで孤独であるため、「いつかデレるはず」という期待感が、総受けとして描かれる要因になることがあります。
例えば、『名探偵コナン』の安室透や『BLEACH』の藍染惣右介のように、クールで特定の親しいキャラクターがいない一匹狼タイプは、多くのキャラクターとカップリングされる可能性が高く、総受けとして描かれることが多いです。
人気キャラクター
人気のあるキャラクターは総受けになりやすい傾向があります。
なぜなら、作品を描くファンが多く、様々な組み合わせのカップリングが生まれやすいためです。
例えば、『呪術廻戦』の五条悟や『鬼滅の刃』の炭治郎など、物語内で高い人気を誇るキャラクターは、ビジュアルや関係性にかかわらず総受けとして描かれることが多く、ファンの間で多様なカップリングが作られることがよくあります。
総受けキャラが人気の理由
総受けキャラは「関係性の豊かさ」や「妄想の幅広さ」から人気があります。
どれだけカテゴライズしたとしても、最終的には「このキャラクターを中心にしたBLが見たい」というファンの熱意が、総受けキャラを生み出す原動力となっているのです。
BL作品における多様なキャラクター設定とその関係性の深さは、ファンにとって大きな魅力であり、今後も様々なキャラクターが総受けとして描かれていくことでしょう。
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